あたしに明日は来るのでしょうか。
机から教科書やノートを出す。
その時ふと、
「なぁ...」
隣から聞こえてきた声に、顔を向ける。
隣の席に座ってる人と目が合った瞬間、ピシリと固まった。
「......えっと......誰だっけ」
そう言ったあたしに、ガクッと大袈裟にリアクションをしたヤツ。
「おい。隣の席なんだしいい加減覚えろよな。俺の名前は榊秋人(サカキアキト)」
「榊秋人...ね。オッケーオッケー‼︎」
右手で親指を立てると、榊に向ける。
「全然オッケーじゃねーだろ」
「な...何よそれ。もうちゃんと覚えたんだから」