あたしに明日は来るのでしょうか。
「何でー? 私はずっと憧れてたんだよね。ピアス付けるの」
笑顔を零しながら、あたしが持っているモノとは別のモノを眺め始める陽架里。
「まぁ...憧れなのは分かるけどさ...耳に穴開けてまで、ピアスを付けたいとは思わないよ。あたしは」
耳に穴開けるなんて。
痛いに決まってる。
血出るなんて聞いたことあるし。
いやぁぁ、考えるだけで嫌になる。
「薫は分かってないなぁ」
そう言うと、ピアスを眺めるのを止めて、あたしを見つめてくる陽架里。