あたしに明日は来るのでしょうか。





「あたし的には、緑か───...」


緑かな。


そう言おうとして止める。


「......っ...」



耳鳴りが、する。


暫く耳に手を当ててみるけど、治まる気配がない。


何で...


「薫? どしたの?」


そう言いながら、顔を覗いてくる陽架里。


「...耳鳴りがするの。さっきから耳に手当ててるけど、治まんない」


どうしよう...


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