あたしに明日は来るのでしょうか。



「......何よ‼︎ 別にあんたに関係ないでしょ⁉︎ 勝手につべこべ質問してこないでよ...‼︎」


手に持っている袋を握りしめながら声を張り上げると、その場を駆け出す。


「え、ちょっ...おい‼︎」


驚いた榊の顔が見えたけど、今のあたしじゃ、榊の質問に答える事なんて出来ない。



ただでさえ、今の状態についていけてないんだから。


整理ついてないし、実感だってない。



今のあたしには、余裕なんて無いんだから。



「もう...やだ...っ」



熱くなる目頭に気づかないフリをして、家に向かって走り続けた。




< 93 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop