あなたに逢えた~believe~
「あ、そうそう。今日、男子バスケは決勝よね。
午後から応援に行くんだっけ?」

「そうなの?ラッキー、仕事がサボれる」

「サボれるって…そんなに堂々と威張る事?」

スプーンを加えながら、苦笑いを浮かべる。

そんなやり取りを見ていたら、タイミングよく社内アナウンスが鳴り響いた。

(やっぱり応援か…あんまり興味ないんだよね)

置いてあった缶コーヒーを取って、一口。

案の定、缶コーヒーは冷めていた。

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