あなたに逢えた~believe~
「……もしもし」

「篠原さん。俺、内海です」

と低めの声。

内海くん本人の声を聞いた瞬間、胸が高鳴った気がした。

「…はい」

「待たせてゴメン。篠原さんは今、会社?」

「うん」

「今から車で向かうよ。10分後に玄関で」

「はい」

「じゃあまた後で」

「うん」

内海くんが切ったのを確認して、私も終了ボタンを押す。

取りあえずメイクや髪型が変じゃないか、鏡でチェックをして、玄関に向かった。
< 100 / 128 >

この作品をシェア

pagetop