あなたに逢えた~believe~
「…ありがとう」

「良かった」

ニコッと微笑む内海くん。

その笑顔に、また心が温かくなった。

「…ごちそさま。送ってくれてありがとう」

「どういたしまして。あ、篠原さん」

車から降りようとしたら、ギュッと内海くんの手が私の右手を掴んだ。

ドキドキしながら、内海くんを見る。

「…は…い」

「…また誘ってもいいかな?
俺、篠原さんの事もっと知りたい」

「…内海くん」

バスケットをしている時と同じぐらい真剣な表情。

そして強い瞳。


その瞳で見つめられたら…

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