あなたに逢えた~believe~
(興味がないなんて、言えるわけないしね)

スッと視線を今度は廊下側に向け、自分自身を守るように両腕を組む。

そのまま彼女の話しを、聞いている振りをして、意識を別に向けた。

あの日から、異性の話しは極力、避けるようにしている。

封印した過去を、思い出さない為に…

でもだからと言って、彼女の話しを無視する事は出来ない。

だって彼女は、悪気があって言っているんじゃないから。
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