あなたに逢えた~believe~
・無意識の行動
内海くんの車を見送って、自分の部屋に戻る。

鍵を開けてドアを閉めた瞬間。

思い出したかのように、身体中が熱くなって…

そのまま玄関に座り込んでしまった。

そっと、内海くんが触れた右手に触れる。

(男の人にいきなり触れられると、発作を起こす筈なのに…)

あの日から良くなっているとは言え、未だにある発作。

なのに…

「内海くんにはなんでなかったんだろ?」

発作じゃないドキドキが激しくなって…

もっと触れて欲しいと思ってしまった。

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