あなたに逢えた~believe~
「…この香り」

脱いだジャケットから、香る香水。

私が使っている香水とは違う香りだ。

「…内海くんの香水」

ブルガリの香りが私のジャケットを包む。

数時間とは言え、内海くんと一緒に食事をしたし、内海くんの車にも乗った。

だから…

ギュッとジャケットを握り、そしてそのまま抱きしめる。

…無意識だった。

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