あなたに逢えた~believe~
「…あ」

何で私はジャケットを抱きしめてるんだろ?

私の香水じゃないから?

それとも…

ブルガリの…内海くんの香水だから?

「…何でだろ?」

私自身も良く分からない。

でも…

何故か安心出来る。

安心している私が居る。

この香りが…

内海くんの笑顔が……

内海くんが触れた右手が………

あの日から封印している何かが…動きだそうとしていた。


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