あなたに逢えた~believe~
「ごちそうさまでした」

「どういたしまして。あ、さくら今日はバスじゃなくて、タクシーで帰ったら?」

「どうして?」

「バスの中で、内海くんの携帯が鳴ったら大変じゃない」

「あ、そうよね…」

勝手に携帯の電源を切る訳にもいかないし。

「それに…」

ニヤリと微笑みながら、

「タクシーの中だったら、内海くん本人から電話がかかってきても、誰にも邪魔されないわよ」

と真希。
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