あなたに逢えた~believe~
「和彦」

「母さん」

「良かった。やっぱり練習中だったのね」

とニッコリ。

キャプテンの言う通り、玄関にはパンツスーツ姿の母親が立っていた。

年齢より若く見られるから、最初は姉に間違えられた事もある。

今はみんな知っているからいいけど。

「昨日はサンキュー」

「どういたしまして。ちゃんと連絡したの?」

「バッチリ。会社で携帯、受け取ったよ。
つーか体育館に来るなんて珍しい。なんかあったの?」

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