あなたに逢えた~believe~
「本当はマンションに、届けようと思ったんだけどね。
仕事で近くに来たから届けに来たのよ」

「何を?」

「香水よ」

と言って紙袋を目の前に出した。

俺の母親は調香師で、香水のアドバイザーでもある。

俺もブルガリの香水をつけているから、持って来てもらう事もあるけど…

「前のやつまだ残ってるけど」

と言って袋を受け取った。
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