君の名を呼ぶ度に。
自分でもワガママだと思う。

生きていただけでも奇跡だというのに、それ以上の事を望むなんて。


でも、大丈夫じゃないよ。
全然大丈夫なんかじゃない。

「……遊亜」
『これじゃあさ。死んでるのと同じだよ……』

『ねえ』

あたしは、おかしくなっちゃったのかな。

あなたが愛しすぎて……自分から運命のボタンを押しちゃった。

『昂が……翔の代わりに死んじゃえばよかったのに』
「え……??」





< 2 / 42 >

この作品をシェア

pagetop