君の名を呼ぶ度に。
あたし、笑えてるよね……?
翔。
「かすり傷じゃん」
『痛いものは痛いの』
「痛くても立つの」

『やだ』
「遊亜……視線痛いから」

どこが?

とりあえず渋々立ってみると

学校の前。


何もいえないあたしに

「だから、言っただろ?」

意地悪そうにささやく昂。

『翔……?』

「だから~そういうの無しだってのに」

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