君の名を呼ぶ度に。
当時は微笑ましかったこの情景も

今のあたしには


焦りや
嫉妬を

産み出してしまう。


それがあたしだけが悪いとしても……


変わらない日常を求めてるあたしには残酷な

"現実"を見せつけられているみたいに思えてしまう。



[美紅は昂が好き?]


授業中、ノートの隅っこに走り書きをする。

[なんでそんなこと聞くの?]

返事が書かれる。
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