夏と君を好きになった日。
春の夕暮れ


心地いい風が吹き抜ける「春」
大好きな季節の筈なのに
なぜか早く過ぎてほしいと願う


「…るま…はーるま!!」

「ぎゃあっ!!な、な、何事!?」

「ぎゃあ!!じゃないでしょ…もうHR終わったぞ?」

「うそ…!何も話聞いてなかった…」

「まぁた先輩見てたの?」

「そ、そんなんじゃないし…!」

「んー…あの人のどこがいーんだか。」


親友の雪が言うあの人とは恐らく私の彼氏のことだろう。
私はほんの二週間ほど前からサッカー部の先輩と付き合っている。
知っているのはごく一部の人だけれど、皆口を揃えて
「かっこよくない」
「やめたほうがいい」
「趣味悪い」

そう言う。
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