夏と君を好きになった日。
別に不良ぶっていたりしているわけではないのだが評判はあまり良くはないらしい。
私の中ではかっこいいという類に入るレベルだと思う。
でも、無愛想で部活熱心で
何と言うか、鈍い。
テンションの差が激しくあまり人と関わらない性格。
「んー、どこがいいのかなぁ…何て言うか、好きなの」
「ふうん…」
雪は私の目を見てそれだけ呟くと自分の荷物をまとめ始めた。
「春真、話の途中でごめんね。今日は飯島くんと帰る約束で…」
「えっ、本当!?おぉっ、了解」
「うん、じゃあ…また明日ねっ!」
「うんっ。頑張れよーっ!」
雪も一ヶ月くらい前から先輩と付き合っていた。
最近はずっとのろけに浸っている。