あいつと最後の恋愛・・・できますか

リビングでさっきの話になった。

「ってことは・・・私・・・騙された？・・・」

「は？」

「加奈に・・・聡と寝たって言われた・・・」

「寝た？それもしかして・・意地悪したのかもな」

「どういうこと？」

「寝たと聞いて玲がどんな反応するのかだよ」

「意味がわからん・・何で試すわけ？」

「お前の反応が見たかったんだろう・・・」

「ちょ・・っと聡！あんたあの時くっ付けたの私だよ。わかってる？」

「お前さ・・あの時俺の気持ち知らないで加奈を進めただろ」

「だって・・あの時は加奈も聡が好きだってずっと言ってたし・・・」

「お前は？」

「あ・・・あの時は・・・課長と・・・」

「そうだったな・・・俺のことなんて眼中にもなかったよな」

「はぁ！何言ってんの。でも・・いや・・・」

「何しどろもどろになってる？」

「何でもない・・」

「なぁ玲・・・たった２か月だぞ俺らが付き合ったのって。それに２か月で何かすると
思うか？」

「昔の聡なら・・・やりかねない」

「おい！やりかねないって・・・俺ってどんな奴だよ・・・」

確かにあの時、私は課長と付き合っていた。それは聡のことを男として見ない為・・・

飲み友という関係を選んだから・・・

もしかして・・・加奈は私のこと・・・まさか・・・

はぁーと大きなため息をついた時、聡が言った。

「玲・・・お前さ・・・まだ疑ってるだろ」

その言葉に驚いて聡を見上げた。