あいつと最後の恋愛・・・できますか
朝、いつものように出勤した。

連休明け・・・変わったことは私と聡が一線を越えたっていうこと。

みんなにはバレないだろう。多分・・・そう思いながら更衣室へ向かった。

「おはよう~」

「おはようございます。玲さん・・・何かいいことありましたか?」

「ないよ」

「ふ~ん・・・」にやっと笑って後輩が出て行った。

「玲、おはよう」沙織が声を掛けてきた

「沙織、おはよう」

「玲・・・」じっと見つめられた。

「何よ」

「ちょっと色っぽくなった気がする」

「そうかな・・・髪をアップにしたからでしょ」

「聡の力って凄いね・・・」耳元でこそっと言って、肩をぽんと叩き先に出て行った。

変わってないと思うけど・・・首をかしげながら更衣室を出た。

「おっはよー」後ろから抱き付かれた。

「加奈!おはよー」

「昨日のこと聡さんなんか言ってた?」

「何も。それより、式はいつよ?」

「実は・・・10月・・・」

「え?後2か月・・・どうした急に」

「できちゃった」可愛く耳元で言った。

「はぁあ!」

「ちょっと玲声デカい!」慌てて口を押えられた。

「あんた・・・やるね」

「そう・・・計画的かも」

「加奈らしいというか・・・ったく」

「へへへ・・・玲もがんばったら?」

「え?」

「聡さんと、それとも・・もうそんな関係だったりして・・・」

「加奈!」

「じゃ・・またねぇ~」走って逃げた。

「ったく加奈は・・・」

その姿を後ろで聡が見ていた。

「加奈何て?」

「式は10月。それと授かり婚だって。」

「玲・・・俺らも・・・作る?」耳元で言われた言葉で顔が真っ赤になった。

「聡!!」廊下に私の声が響いた。

今朝からみんな何よ!嫌な予感だらけだわ・・・

たみ息をつきながら部屋へ向かった。
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