あいつと最後の恋愛・・・できますか
18時・・・連休明けの忙しさも落ち着きと取戻し、本日の業務が終わった。

聡は・・・・電話中。

沙織は・・・もういなかった。

デスクでうーんと伸びをして帰る支度をした。

「お疲れさま~」とあちこちから聞こえる声に返事をし、更衣室へ向かった。

身なりを整えて家へ帰ろうとした時、聡からメールが届いた。

後30分で終わる。待っててくれ。

あ・・・そうだ。車の中の荷物・・・。

仕方なく会社の休憩室でコーヒーを飲みながら待っていた。

廊下の向こうから見慣れた姿を見つけた。

あの姿・・・・あ・・・加奈の彼の石本さんだった。

「お疲れさませです」

「あ・・・昨日の・・・加奈の友達の今川さん」

「昨日はちゃんとあいさつもできなくてすいません。今終わりですか?」

「まだまだ。二人揃って残業だよ。今夜は徹夜かな・・・」

「え?加奈大丈夫ですか?あの子・・・」

「加奈はもうすぐ終わり。徹夜は俺だけ」

「ですよね・・・大事な身体ですよね」

「そうなんだ。だから早く帰ってもらわないと」

「そうですね。加奈は幸せでよかった」

「今川さんだって・・・今は幸せだろ?水島と付き合って?」

加奈が言ったな・・・そうだ、聡が元カレってこと知ってるのかな?

「始まったばかりだろ?頑張って。今川さんなら、あの課長より、水島のほうが
似合ってるよ」

「え・・・今・・・」

「ごめん・・・あいつと今川さんの付き合ってること知ってたんだ。俺とあいつ同期だから」

「うそ・・・ってことは・・・」

「あいつが浮気したこともしってる」

驚きすぎて言葉が出なかった・・・。
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