あいつと最後の恋愛・・・できますか
個室居酒屋で5人仲良く自己紹介をして、飲み会が始まった。

「敏則さんは、海外長かったの?」

「そうですね・・・大学もあっちで、仕事もしたので結構いましたよ」

「今川さんは・・玲と会うのはひさしぶり?」

「そうですね・・・3年ぶりにはなりますね」

「敏則、2年前帰って来てたでしょ」

「あの時は・・お前旅行に行ってただろ」

「旅行?」

「水島さんとじゃないのか?」

「あ・・・それは・・」

「え・違うの?」

「敏則さん。それを聞くのは野暮よ」

「お前・・マジか?」

「うるさい。聡とは正式に付き合ったのはこの間。飲み友は長いけど、彼女になったのは最近」

「そんな雰囲気ないのに・・もう夫婦かと思ったよ」

健二が飲んでいたビールを吹き出した。

「健二!何それ汚い」沙織に怒られていた。

「ごめん・・俺も今川さんと思ったことが一緒だったから」

はたからはそう見えるんだ・・・ちょっと驚いたのと嬉しいのと

恥ずかしいのと・・少し顔が赤くなった気がした。

「玲・・・ちょっと照れてる。かわいい」

「沙織。あんた怒るよ」

「いいじゃん。本当のことだし。ね、聡」

「ああ・・そうだな」

「玲。思い切って結婚すれば?」

敏則の一言がその場をみんな黙らせてしまった。


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