あいつと最後の恋愛・・・できますか
朝、少し早い目に出勤し、敏則のことで仕事の打ち合わせをしていた。

「おはよう!お二人さん。昨日は・・・」

ニヤッと笑いながら敏則が挨拶をしてきた。

「敏則!あんたね!」昨日の一言を思いだし、睨みつけていた。

「おいおい朝から・・・」と冷静にな聡。

コーヒーを飲みながら打ち合わせが始まった。

「その前に・・・玲、聡から昨日のこと聞いた?」

「は?何それ?」

「俺のこと」

「わかるか!男同士何話たのよ」

「玲のこと」

「だから・・・何」

「・・・聡が結婚しなかったら・・・俺が結婚するって」

爽やかな笑顔で言っている。

「・・・あんた海外行ってそうとうバカになった?それとも何か悪い物食べた?
あんたと結婚?あるわけないでしょ。それに・・・愛花さんはどうなったの?」

「玲は覚えていたんだな・・・愛花を・・・」

すこし寂しい顔つきになっていた。

「・・・ごめん・・何か拙かったかな・・・」

「・・・玲に愛花のこと言われたら、嘘がバレたな・・聡、昨日のことはごめん」

「・・・大丈夫ですよ」

その二人の会話が少し引っ掛かったが、次々と人が来たのでそこで会話をやめた。

沙織もやってきて、昨日のことで少し話をしたら、さっきの重い雰囲気は消えていた。

少し気になる敏則・・・

暫く様子を見てみよう・・・。
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