あいつと最後の恋愛・・・できますか
聡に愛花さんのことを聞いたとメールをした。

後で聞きたいと返事が届いた。

さっきのことは触れずに、素知らぬ顔をして敏則を手伝った。

定時になる前に受付から電話が鳴った。

敏則に来客・・・まさかの愛花さんだった。

「玲・・いないって言ってくれないか」

「敏則さん、玲をそんなことで使わないでくれ」

「聡・・すまん・・しかたないか・・・ちょっと行ってくる」

「敏則!ちゃんと話すんだよ」

「おぅ・・・」敏則が出て行った。

「玲・・・昼間の話って」

資料室の話をすべて話した。

「玲・・・行って来い。敏則さん今はちゃんと話すの無理かもしれないぞ」

「わかった・・行ってくる」

1階に向かった。

エレベーターを降りると探さなくてもわかるぐらい二人がすぐにわかった。

遠くから見ても本当は好きな者同志という雰囲気が残っていた。

「敏則!」

「あ・・・玲」

「誰?・・・」

「突然で申し訳ありません。私はいとこの今川玲と申します」

「愛花・・玲だよ・・・写真みせたことあるだろ」

「あ・・・初めまして・・・伊田愛花と申します」

「ここでは何ですから・・・場所を変えませんか?」

聡に連絡して、二人を連れて打ち合わせ室へ向かった。

ただ黙って俯いた愛花さんを連れてエレベーターへ乗った。
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