あいつと最後の恋愛・・・できますか
打ち合わせ室に入り、暫く4人が黙ったままだった。

「敏則、あんた言いたいことあるでしょ」

「玲・・お前さ・・俺にお節介するわけ」

「これだけ私と聡を巻きこんでおいて、お節介って・・あんたいい度胸してるわね」

「玲・・・それは・・」

「あの・・・」愛花さんが話始めた。

「ごめんなさい・・私達邪魔よね。」

「違います。一緒にいてもらえませんか?」

「・・・はい」

「敏・・・私ね・・アメリカから帰って来たの・・・」

「仕事は?」

「日本支社に移動した」

「あのプロジェクトはどうした!」

「やっぱり・・・ダメだった・・・」

「くそっ!お前があんなにがんばったのに・・・」

「もういいの・・・」

「だからってなんで日本に!」

「あなたに・・会いたかったから・・・」

「何でだよ・・・愛花・・」

テーブルの上で敏則の拳に力が入ったのを見てしまった。

愛花さんの目から涙が零れ落ちた・・・

「敏・・・」

私達は黙って出て行った。

「まだ敏則も好きなんだね・・・きっと」

「だな・・・」





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