あいつと最後の恋愛・・・できますか
「どうした?ため息なんかついて・・いい男が台無しだよ・・」

「玲はどうにもならねえなと思った・・・」

「は?何それ」

「どれだけ思っても無理だなって・・・」

「あのさ・・・聡あんたさ・・・」

「ん?」

「やっぱやめ。ごめん。今日は帰るわ」

「まてよ。送ってくから」

「一人で帰らせて・・」少し声が震えた・・

これ以上いたら、飲み友じゃなくなってしまいそうな気がして、

そんな自分が嫌で・・この場を去りたかった・・。

「ダメだ」ぐっと腕を掴まれた・・・

「・・・じゃ駅までね」

「わかった・・」

二人で店を出て、駅まで歩いた・・

「ぼーっと歩くなよ。危ない!」

私がこけそうになった所を引っ張ってくれた・・そのはずみで胸の中に飛び込んだように

なってしまった・・・

「ごめーん。飲みすぎた」と見上げて言った。

(聡がマジな顔してる・・やばい!)

「ほら。勘違いされても困るし!」と言って離れた・・

「だな。気を付けろ」って頭をポンと叩かれた

よかったという気持ちとあれ?何?さっきと同じズキっとする気持ち・・・

頭の中で交錯する・・・

今度は私がため息をついた・・・

「玲?どうした?気分悪いか?」

「何でもない・・」

暫く聡と飲むのをやめようと思った・・・

駅で二人は別れた・・・
< 16 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop