あいつと最後の恋愛・・・できますか
「聞くけど・・・彼女って厄介なことないでしょうね」

「無い」

「ほんとに?」

「そんなこと言ったら、玲お前だって」

「私は大丈夫よ。みんな振られているから」

「玲って何で振られるんだろうな・・・」

「ほっといてよ。みんな結局私じゃダメなんだって。甘えてほしいんだって」

「俺には甘えるのにな」

「ってばーか。今そんな話じゃないでしょ」

「だから、理香って子あっさりあきらめてくれるの?」

「さすがに大学の連れと後輩が絡んでるからできないだろう」

「女ってそんなもんじゃないよ。聡、甘いね」

「まぁ暫く見てみろよ」

「・・・考えておくわ。じゃ帰る」

「今夜泊まっていけよ」

「そんな気分じゃないから。まだ電車もあるし」

荷物を持って立ちあがった時、腕を掴まれた。

「行かせない」

「殴るよ」

「殴れば?」

「・・・じゃ手を出さないって約束して」

「・・わかった」

「破ったら・・・暫く拒否するからね」

シャワーを借りて、着替えさっさと寝室へ行った。

後から聡が入ってきたが無視してやった。

「お休み・・」言ってくれたが答えなかった。

初めて背中を向けて眠った。



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