あいつと最後の恋愛・・・できますか
「理香、なんでここに」

「聡さんに会いたくて」

明らかにこっちを見ながら言っているのがわかった。

「あら・・・そちらの方たちは」

「俺らの彼女だよ」

「ってことは・・・拓弥のお姉さまって・・・」

「どうも弟がお世話になりまして・・」と挨拶をした。

「はじめまして・・聡さんから聞いているとは思いますが・・・」

これが理香との初対面だった。

「理香・・・いい加減にしてくれ。俺ら今から行くから、お前に何言われても
何もできない。早く旦那の所に帰れよ」

「・・・そうね今夜はそうするわ・・じゃまた」

私の顔を見て口角を上げて笑って帰って行った。

「聡・・・ごめん・・」

独りで歩き始め、理香の後を追った。

「待って。理香さん」

振り返り「何かしら」と答えた。

「時間ありますか?」

「ええ」

二人で歩いて行った。

駅前のコーヒーショップで二人で話を始めた。

「玲さんでいいかしら?」

「はい。なんでしょう」

「聡さんと結婚するつもりなの?」

「いづれは・・・」

「ねぇ私も聡さんにアプローチしてもいいかしら?」

その一言に少し闘志が燃えた。












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