あいつと最後の恋愛・・・できますか
お試し?
明日は休みなのでもう一件行くことになった。

みんなでよく行く行きつけのバーへ向かった。

テーブル席につきそれぞれ飲み物を注文した。

「聡、この間、玲の実家へ行ったんでしょ。」

「ああ」

「これからどうすんの?ちゃんと挨拶に行くの?」

「俺は行きたいけど・・玲がな・・」

「なんでよ」

「別に・・改まって行くことは・・・」

「何それ。じゃこのままこれ以上の進展は無し?」

「それは・・もっと先で・・・沙織だってこの先どうすんのよ」

「玲・・私達そのつもりで同棲中だから・・・」

「え!うそー」その声にみんなが振り向いた。

慌てて口を塞ぎ手を押えたまま言った。

「健二あんた決めたんだ」

「まぁーな。俺を見習え」

「やるね・・健二。でも女の件は大丈夫なの?」

「だから・・お試し期間なの」沙織が意味ありげに言った。

「おためし?」

「そう。両親にちゃんと紹介できるかどうか・・
玲も試してみたら?」

「聡より私がお試し期間いるかもよ。だって聡の家に行ったことないし・・・」

「聡、玲のこと両親に言ったの?」

「玲のことは知ってる。拓弥のこと知ってるし、付き合ったことも言ってある」

「何で私が知らないのよ」

「言ってなかったけ?」

「聞いてないわ」

「じゃ・・こんど行くか俺の実家」

「いきなり!それは・・・」

「沙織、玲ってこんな奴なんだよ」

「ったく・・あんたって子は」呆れられてしまった。
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