あいつと最後の恋愛・・・できますか
プロポーズ
もう泳ぐことはできないが、砂浜のシートを敷いて座った。

「もっと早く来たらよかったね」

「そうだな」

「私達の水着姿見たかったでしょ」

「見たかったなぁ~沙織の姿」

「残念でした」

「聡~見たかったよなー」

「裸ならいつでも見れるし・・・痛!」

「あのね・・そう言うこと言わない」咄嗟に聡の腕を叩いてしまった。

「俺だって・・見てるぞ・・な、沙織」

「健二・・殴られたい?」

「嫌だ・・」

そんなことを話ながら笑っていた。

ボールが転がって来て幼い女の子が取りに来た。

「はいどうぞ」

「ありがとう」ニコッと笑って聡から受け取ったボールを持って走っていった。

「今の子・・可愛いな」

「そうだな」

「聡・・子供ほしいって思ったことあるか?」

「今はあるかな・・」

「俺さ、すんげー欲しいんだ」

「じゃ 沙織に頼めよ」

「そうだな・・・」

「あのーそんな濃い話やめてくれない?」

「別に聞いてなきゃいいだろ」

「嫌でも聞こえるわ」

「沙織・・もういいでしょ」

「ちょっと散歩行ってくる」と沙織が一人で行こうとしたので付き添った。
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