あいつと最後の恋愛・・・できますか
リビングで健二と聡がお酒を飲みだした。

「沙織も玲も飲むか?」

「あ・・夕食の支度中なんで後でもらうね」

「今夜の晩飯何?」

「・・・暑いけど・・お鍋」

「は?鍋?」

「そう・・たまにはクーラー効かせていいじゃない」

「楽しみにしておくな」

沙織がトイレに行った。

聡がカウンター越しに覗いてきた。

「玲どうした?気分悪いのか?さっきから顔が怖いぞ」

「・・ちょっと考え事・・」

「何だ?沙織か?」小さな声で聞いてきた。

「何でも無い。あっちで飲んでて」

「・・・わかった」

聡も薄々きづいたかも・・・でも結果次第だから今は言えない・・

トイレから帰ってきた。

「どうだった?」

「判定中・・・」

私の背中に隠れて結果を見ていた

「あ・・・」

「どっち?」と沙織のほうに体を向けた。

陽性反応だった。

「おめでとう」と小さな声で言った。

「ありがと」小さな声で返ってきた。

「さてと・・・驚かせますか」と健二が座っている所に向かっていった。

その姿を料理しながら見ていた。

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