あいつと最後の恋愛・・・できますか
「健二って責任で結婚するのかな?」

「え?そんなわけないでしょ」

「行きずりで始まったでしょ・・お互いの発散で身体を許してた
って感じだったし・・・」

「でもさ・・じゃ何で妊娠するわけ?それならちゃんと避妊するでしょ」

「だよね・・」

「沙織も好きだから許したんでしょ?」

「・・・うん」

「プロポーズ受けてなかったの?」

「受けてたよ。でもね・・」

「あ・・・女?」

「そう」

健二も聡も会社じゃイケメンという分類に入る。それにそこそこの勤務年数。

収入だってある。おまけに独身。

私達の影があってもみんな飲み友同期としか見ていなかったので、告白する子は

たくさんいた。でも・・・すべて遊びで終わっていた。

結婚なんてあの二人からは見えなかった。

「でもさ・・健二ね、沙織のこと真剣に考えだした時、女の子すべてを切ったんだよ。
ちゃんと納得してもらえるまで話したんだって。遊んでた女の子に」

「そうなんだ」

「それだけ健二は沙織に惚れてるの。それにもう母親になるんだから・・」

「・・そうだよね」

「さてと、今晩またゆっくりはなそう」

昼休みも終わり、午後の仕事にかかった。
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