あいつと最後の恋愛・・・できますか
両親の好物と拓弥夫婦のお土産とお使いの品物とかなり買い込んだ。

「買いすぎたかな・・」

「そんなことないだろ?」

「お使いの物のあるししかたないか」

歩きながら話ているとあっと言う間に玄関についた。

「ただいま」

その声に桜が迎えに来てくれた。

「姉さん!聡さんもお帰りなさい」

「桜また大きくなったね」

「もうすぐ会えますから・・・」

話ながらリビングへ行くと、みんながもう待っていた。

「お疲れ。姉貴、聡さん」

「お疲れ・・拓弥、桜に荷物持たせないの」

「運動だよ。動かないと難産になるんだって」

「そうなの?」

「太るとしんどいらしい」

「へー」

「姉貴も気をつけろよ。そのうちわかるわ」

「拓弥・・今言わないでよ」

「え?玲もしかして!」母さんが驚きながら聞いてきた。

「あのね・・・なわけないでしょ。聡の前で言わないでってこと」

「そうだよな・・こんな日なのに」

「水島君もそこに座って」

「はい。失礼します」

「じゃ・・お茶入れてくるね」と母さんと二人でキッチンへ行った。

聡とお父さんがにこやかに会話をしていた。

お茶の準備中、母さんがポツリと言った。
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