あいつと最後の恋愛・・・できますか
「玲、よかったわね」

「え?」

「相手が水島さんで」

「何で」

「昔から知ってるでしょ。それに拓弥の先輩もあってお父さんたら
好印象を持っているから。娘はやらんっていうつもりが、言えないって・・」

「そっか・・・でもよかった。歓迎されてて」

「そりゃダメって言ったらきっと拓弥と桜ちゃんが攻撃にでるわよ」

「なるほど・・・」

お茶ができたので持って行くと、父さんと聡が真剣に話をしていた。

「お待たせ」

「玲、そこに座って」

「今水島さんから聞いた。玲、おめでとう、よかったな。一緒に住むのも来月と言わず
いつでもいいぞ。引っ越しは手伝うから心配するな」

「ありがとう」

「父さんも母さんも言うことは無い。玲ももう大人だから、二人で決めて
好きにしたらいい。後は、水島君のご両親を大切にしなさい。これから大変かも
しれないが、がんばって」

「父さん・・母さん・・ありがとうね」

「水島君、何もできない子ですが、よろしくお願いします」

両親が頭を下げた。

「頭を上げてください。玲さんは僕にとって勿体ないくらいの素敵な女性ですよ
必ず幸せにすると約束しますから」

「じゃ・・今夜はゆっくり飲んで、食べていってください」

「じゃ・・お言葉に甘えます」

挨拶も済んで、食事をしながら会話が弾んでいった。

聡とお父さんと拓弥の会話をしている姿を見て一人ニコニコ笑っていた。

結局日付が変わるまで飲み続けていた。
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