あいつと最後の恋愛・・・できますか
片付けが終わって、遅かったが、母さんと二人で話をしていた。

「聡さんは?」

「もう寝たよ。あれだけ飲んだら寝るでしょ。それに緊張もしてたし」

「そうよね・・父さんもベットでぐっすり寝てたわ」

「母さん急にこんなことになってごめんね」

「母さんは聡さんと結婚すると思ってたから」

「え?どうして?」

「母親の勘かしら」

「ふーん」

「だって。色々お付き合いしてた人見たことあるけど、聡さんが一番
いい感じに見えたわよ」

「始めは飲み友だったの・・・」

「そう・・それで」

「で・・・彼氏になった」

「あら・・何かありそうねその間があるってことは・・・」

「まあねぇ」

「男女ってそんなもんよ。まさかって人を好きになるし、結婚するし、
未来なんてわかってたら楽しくないでしょ。だから玲が聡さんと結婚するってことも
始めからわかってたら面白くないでしょ」

「確かに・・」

「それにお互いのいい所、悪い所も知ってるし、案外よかったのかもね」

「それは言える。知りすぎて怖いぐらい」

「父さんと母さんもそんな感じで結婚したのよ」

「え?そうなの」

「そう。私達夫婦って幼馴染みだったのよ」

「嘘・・・」

「知らなかった?」

「知らなかったよ」


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