あいつと最後の恋愛・・・できますか
驚き
日曜の朝を迎えた。

早起きして、身なりを整えて、いつもより大人しい感じにまとめた。

聡もスーツを着て部屋から出てきた。

「玲・・・その恰好・・」少し笑っているように思えた。

「え?おかしい?」

「っていうか・・大人しいお嬢様って感じだな」

「いつもより大人しくしたわよ」

「っていうか・・両親に言ったイメージが・・・」

「は?あんた何て言ったのよ!」

「いつもの玲だよ」

「え・・・これじゃ・・嘘みたいじゃないのよ!」

「だな・・いつものでいいよ」

「わかった。治すわ」

髪もいつもみたいに軽くまとめ、化粧もいたって普通にもどした。

「やっぱそれが玲だな」

「おしとやかにしたかったのに・・」

「そんな女俺が選ばないのって両親が一番知ってる。それにいつもの
颯爽と歩く玲が俺は一番好きだから」

「颯爽・・・?」

「仕事の時、沙織といるとき、あの楽しそうにしている姿が一番いい」

「本当に?」

「いつものまま・・それがいい」

普段道理のままの私・・そのほうが私も気が楽かも・・・

用意を済ませ、聡の家に向かった。



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