あいつと最後の恋愛・・・できますか
「もう、それじゃいつでもOKよ。好きにして頂戴!」

「そうだな。今川君のお姉さんとは、これは驚いた」

「聡、じゃ・・学生の頃から狙ってたのか?」

「兄貴、学生の時は会ったことはあるんだけど、お互い覚えてなくてな」

「玲さんも?」

「弟に話をしたら、気になる人がいると言った人が後から聡さんだとわかりました」

「じゃ・・一目ぼれ?」

「学生の頃の話ですけどね」

「聡、お前凄い出会いだな」

「そうかもな・・でもずっと振られ続けてたけどな。な!玲」

「聡さん・・それは・・・」

「じゃ、玲さんもすごい決断したんだな」とみんなが笑っていた。

「じゃ・・夕食まで時間があるから、ゆっくりしてね。聡の部屋へ行けばいいわ。
聡、変なことしたらダメよ。」

「あのね・・昼間っからするわけないだろ」

その会話に顔が赤くなってしまった。

「あら・・玲さん可愛い・・キスぐらいしてもいいわよ・・でもその様子じゃ・・
それじゃすまないかしら?」

「え!・・・そんなこと・・」

みんなに笑われてしまった。

「薫子さん、玲を苛めないでくれ」

「そうね。じゃ・・後で。ごゆっくり・・・」

リビングから出て聡の部屋へ向かった。

玄関横の階段を上がり一番奥の部屋だった。

開けると部屋が明るく、大きなベランダが見えた。

「すごい・・・」

「これでも狭い方」

「え?聡の感覚が・・・わからない」

「俺も一人暮らしして初めて思った。普通の家は狭いって」
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