あいつと最後の恋愛・・・できますか
「玲、もう帰ろうか?」

「大丈夫。せっかくのお料理頂かないと、それにこのワインもおいしいですし」

「飲めるなら大丈夫だな」

「ええ」

暫く食事が続いたが料理の味はほとんど覚えていなかった。

ダイニングに場所を写し、コーヒーを飲んでいると、薫子さんが言いだした。

「聡、今夜はどうするの?」

「明日仕事だから帰る」

「それじゃ・・今度の土曜日うちに来てくれるかしら?」

「え?」

「私また海外に行くから・・お別れパーティーよ。玲さんも来てね」

「私もですか?」

「勿論よ!玲さんの紹介も兼ねてよ」

「・・・わかりました。このドレスを着てもいいですか?」

「何言ってんの!違うのプレゼントするから・・」

「勿体ないです・・これで私は十分です」

「玲さん・・」

「薫子さん、玲はこれでいいって言ってるから、これで勘弁してください」

「・・・わかったわ・・だけど、ヘアスタイルは任せてね」

「・・・わかりました」

次の約束が決まり、今夜は帰ることに・・・

「今日はありがとうございました」

「またいつでもきなさい」

「はい・・」

「玲さん、聡なんかほっといていいからいつでもきてね」

「お気づかいありがとうございます」

玄関に待っている車に乗って聡の家に向かった。

これで挨拶は終わったが、私の心の中にはこれでいいのか?

という疑問が残ってしまった。
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