あいつと最後の恋愛・・・できますか
「明日仕事か・・嫌だな・・・」

「珍しいな。玲が弱音はくなんて」

「ちょっとね・・・」

「しんどいのか?」

「あのね・・そんなんじゃないわ。沙織になんて言おう・・」

「あ・・それなら、俺も一緒にいくから」

「あんたね、沙織の今の現状わかってる?」

「妊婦さん」

「でしょ。ただでさえ悪阻がひどくて大変なのに・・」

「そうだな・・それとなく健二に言ってもらうか?」

「ばーか。そのほうが怒るわ」

「日をみてゆっくり話したら?」

「そうする・・・今夜はお風呂入って寝るね」

「ああ・・おやすみ」

そのままお風呂に入り、今日の疲れをほぐした。

「玲!大丈夫か?」

「大丈夫。もう出るから・・」

長湯だったせいか、心配して覗きに来てくれた。

「さて・・出ますか」

鏡に映った自分をじっとみた。

(私で大丈夫かな・・・やっていけるかな・・・)

胸元のキスマークにそっと手を振れた。

「でも・・好きなんだもん・・・」

自然と出た言葉に笑ってしまった。

その後ベットに入り、聡はベットにはいってきたこともわからないぐらい

眠ってしまっていた。

両家への挨拶も無事に終わったが、不安も残った。


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