あいつと最後の恋愛・・・できますか
朝、いつものように出社をすると沙織が手招きをしながら呼んでいた。

休憩室へ行き就業前に少し話をした。

「おはよ~玲」

「沙織今日の調子は?」

「すっかり落ち着いてます」

「あ・・そう・よかった」

「玲・・・さぁ話してもらおうかな?」

「その前に・・・健二のこと怒ったらダメだよ」

「なんで健二が関係あんの?」

「まぁ聞いてたらわかるから・・・」

我が家の出来事と聡の家のことをすべて話ていくうちに

沙織の顔が百面相かと思うくらいに変わっていった。

「聡・・・すごいじゃない」

「そう・・・凄すぎて言葉が出なかった」

「あんた・・やってけるの?」

「そこなの・・・今更だけど・・・不安が・・・」

溜息をつきながらコーヒーを飲んだ。

「沙織、調子はどうだ?」

「でた・・・」

「は?なんだよ、でたって」

「聡、あんたやってくれるわね」

「隠してて悪かったよ」

「いいけどね。私も健二の家見て驚いたから・・」

「え?そうなの沙織?」

「すごいよ。純和風建築」

「へぇ~聡の家とは真逆だわ」

「お互いとんでもないやつと結婚しそうだね」

「そうみたい・・・」顔を合わせて笑った。
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