あいつと最後の恋愛・・・できますか
「ということで・・・頼むわ。お二人さん」

「はいはい。じゃ結婚できなかったら、敏則あんたの責任で・・」

「玲!お前!」

「嘘よ。どっちにしても同棲はするけどね」

「じゃ、離れることないな」

「さぁ~どうかな?」

「玲?そんなこというか?」

「冗談。聡、とりあえず今日は帰ろ」

「じゃ来月から頼むわ」

「玲、書類メールしておくから明日、目通せよ」

「了解。じゃまた」

不安の残る移動となりそうな感じだった。

私自身に圧し掛かってくるもののおおきさにどうしようかと悩んだ。

「玲・・考え事か?」

「あ・・・ちょっとね」

「俺らのことか?」

「も・・ある」

「仕事か?」

「も・・ある」

「何とかなるよ」そう言いながら頭を撫でてくれた後、非常階段に

引っ張られそこで抱きしめられた。

「聡・・・」

「玲、少しこうさせて」ギュッと腕に力が入った。

顔を見上げると、唇を奪われた・・・

誰もこないことを祈った。

非常階段にリップ音が一瞬響いた。

「続きは後で・・・」耳元で囁やきやっと離れてくれた。

身体は火照ったまま帰る事になった。

聡のことを少し恨みながら・・・。


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