あいつと最後の恋愛・・・できますか
先に食事を済ませ父さんの仕事場兼書斎で話すことになった。

「玲からの連絡で驚いたが、みんなが同じ部署になったとはな」

「そうよ・・敏則の彼女の企画をうちが引き受けたから、私もそのチームに
呼ばれて・・・聡は昔出した移動が今になってかなったって感じなの」

「やりがいのある仕事だろうけど・・・父さんは心配だな・・玲」

「え?どうして?」

「玲の性格だから・・・仕事に熱が入り、聡君におろそかな態度を取らないかだ」

「叔父さんよくわかってますね。玲ならなり兼ねませんよ」

「それは大丈夫。敏則がバックアップしてくれるから」

「玲。それは俺でも無理だぞ」

「じゃ・・企画から外れる」

「おいおい・・・二人共、聡くんが呆れてるぞ」

「いいんです。それが玲さんですから」

「もう・・・」

「ところで叔父さん・・仕事の件ですが・・・」急に真面目な敏則が出てきた。

「ん?じゃ聞こうか・・・」

愛花さんの企画で海外リゾート地の企画だった。

その中の建物の設計を父さんにお願いしたいってことだった。

「敏則君・・・この件は無理だな・・・」

「叔父さん・・・」

「今の仕事とぶつかってるな・・・私の代わりじゃダメか?」

「どなたですか?」

「・・・・木尾竜也・・・」

「え・・・竜ちゃん?」

「玲、竜也が日本に帰って来たんだ」

「嘘!竜ちゃんが!」

「叔父さん・・・大丈夫ですか?木尾さんって今じゃ有名な・・・」

「大丈夫だ。今の仕事が終わって、やっとの帰国だけどな」


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