あいつと最後の恋愛・・・できますか
「じゃ、竜也に連絡を入れておくから・・・」

「じゃ父さん、私に連絡頂戴」

「わかった。玲、ちょっと聡君と話がしたいんだが・・・」

「わかった。終わったら来てね」敏則と先に部屋を出た。

何だろう・・話って・・・

リビングに戻ると、母さんがお茶を入れてくれていた。

「あれ?父さんと聡さんは?」

「お話し中・・・」

「玲、お前何かしたか?」

「たぶん・・・結婚の話じゃないかな・・。移動になったでしょ」

「玲・・・あなた仕事どうするの?」

「そうなんだ・・・」

「もし聡が転勤したらどうするんだ?」

「わかんない・・・」

「たぶん父さんはそこを話しているかもね・・・玲が仕事をしていたら
聡さんをほったらかしにしないか心配なのよ・・・」

「娘のことよくわかっているわ」

「じゃ・・・母さんから言うけど、玲、この企画終わったら、仕事やめなさい」

「・・・どうして」

「あなたの嫁ぎ先のことを考えて言ってるの。それに年齢からして子供はどうするの?
聡さんが海外に行ったら?あなた全部ひとりでできる?父さんや母さんを頼りに
されても困るわ。それに聡さんの両親も有名な方よ。迷惑はかけれないのよ。
あなたの仕事をしたい気持ちもわかるけど、ここで選択することも大事よ」

「私だって前の部署なら両立していた。確かに今の部署なら大変かもしれない。
でも私は・・・今は仕事を辞める気は無いから」

「・・・・わかった。じゃやってみなさい。そのかわり泣き言は言わないって
約束しなさい。仕事と結婚、どれだけ大変か・・・」
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