あいつと最後の恋愛・・・できますか
聡の家に帰りさっきの話を聞いてみたが、あまり話してはくれなかった。

「玲のこと心配してるぞ」それだけだった。

気にはなったが、それよりも私は母さんに言われたほうが心に残っていた。

最終的には究極の選択になりそうだ・・・。

「家庭と仕事どっちも大事。確かに結婚して、子供ができたら・・
海外事業部では無理かもしれない。妊婦ではできない。
何とかなるでしょう何て思っていた私が浅はかだったかもしれない・・・」

（最後の恋愛・・・・結婚まで決めたけど・・・
無理なんかしてしまったら・・・最悪、ダメになるかも・・・）

最悪のことは考えたくないが、それは心の奥底にしまっていよう。

「何難しい顔してる？」

「え・・何でも無い」

「考えすぎるなよ」

「うん・・わかってる」

「そうだ、今週の土曜日実家へ行くからな」

「あ・・・そうだった。薫子さん・・」

「忘れてたか？」

「違う。緊張が・・・」

「心配するな。ホームパーティーだから」

あのドレス・・・また着るのか・・・。

今週は身も心も疲れる。

「聡・・お願い・・」

「ん？」

「今夜は甘えていい？」

「もちろん。毎日でもいいぞ」

「じゃ・・連れてって」

お姫様抱っこで寝室へ行き、そのままたっぷりと愛情を注がれ、心をいっぱいに

満たされた・・・。その後眠ってしまった。
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