あいつと最後の恋愛・・・できますか
~聡Side~

玲が甘えてくる時は何かある。いつもそうだった。

やさしく頭を撫でながらじっと寝顔を見つめた。

仕事と家庭の両立になやんでいるんだろうな・・・

それに俺の移動のことも・・・

玲のお父さんが言っていた。

「玲はもし聡君の迷惑をかけると思ったら、きっとこの関係を解消するかも
しれません。そうならないようにバックアップはします。玲はああ見えて
不器用な所もあります。ほんとに男だったら、仕事の鬼になってたでしょう。
そこが今も心配で・・・聡さん、迷惑を掛けますが、よろしくお願いします」

「二人で乗り越えて見せますから。心配かけてすいません」

「無理をしていると思った時は仕事を辞めさせてください」

「それは・・・僕には・・・」

「聡君に申し訳ないですから」

「僕は大丈夫ですよ。心配なく」

「だといいんですが・・・玲のことよろしくお願いします」

あれだけ言われて、玲にそれを言ってしまうと、それこそがプレッシャーに

なってしまう・・・。

玲・・ここまでやっとこれたから・・絶対に離さないよ・・・

起こさないようにそっと抱きしめて眠った。

~End~









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