あいつと最後の恋愛・・・できますか
今日もいつものように出勤し引き継ぎの仕事をこなしていた。

連絡が入り、聡と一緒に海外事業部へ向かった。

敏則が男性と話をしていた。あの背中・・・まさか・・

「玲、こっち」と呼ばれたので行ってみると、やはり聞き覚えのある声だった。

「玲、ただいま」その声は木尾竜也だった。

「竜ちゃん!お帰り」

「玲。出世したなぁ~俺と仕事って?」

「あのー。私は補佐よ。メインは敏則と愛花さんよ」

「補佐!まだまだだな」

「悪かったわね!公私ともいい女になったこと証明するから。彼氏だって
出来たんだよ。あの頃とは違うからね!」

「え?玲もそんないい女になったか?」

「あのね・・・喧嘩うってる?」

「玲の彼氏だから・・・相当な奴だろうな~」

「そうよ。すごいよ~彼も、彼の家もね。って・・後ろにいるから」

「え!」驚きながら振り返り、聡と挨拶を交わした。

「始めまして。水島聡です」

「あれ?何処かで会ったような・・・
水島?・・あのこんなこと聞くのも何ですが、お兄さんいませんか?」

「兄がいますが」

「もしかして・・水島誠也さん?」

「はい。兄です」

「おい!玲、お前・・・」木尾の顔が相当驚いていた。

「ん?竜ちゃん何よ」

「道理で似てるわ・・・誠也に」

「兄をご存じですか?」

「ご存じも何にも。昔からの友人ですよ」

ここでも驚きがあった。

まずい。聡のことがばれる・・・
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