あいつと最後の恋愛・・・できますか
「何だそれ」

「玲、何か知ってるな？」

「色々ね・・・じゃ敏則、帰るわ」

話が終わったので、聡と私は部署に戻った。

美紀子さん結婚してなかったんだ・・・。結構井上課長と付き合い長かったはずなのに

頭の中で考えながら仕事をこなしていた。

バリバリのキャリアウーマンという文字が似合う美紀子さん。

女性でそれなりの地位もあり、男性社員よりも仕事ができると取引先も名指しで指名

されるぐらいの人・・・。去年は凄く幸せそうな雰囲気の二人を見かけたのに何故？

やっぱり仕事が影響？

直接聞くなんてできないし・・・でもお世話になった先輩だから気にもなるし・・・

昼休み、食堂へ行くと、美紀子さんが一人座っていた。

「そこいいですか？」

「玲！どうぞ一人で寂しかったから・・」

「聡も一緒でもいいですか？」

「あら、彼との昼食お邪魔していいの？」

「これから２人でお世話になりますから」

「そうだったわね」

３人で食事を始めると美紀子さんが急に質問してきた。

「玲、あんた達結婚するつもり？」

「はい。日取りはまだまだ先ですが・・・」

少し真面目な顔つきに代わり話始めた

「玲、結婚を考えているならこの部署は向かない。今の企画が終われば、社員を
辞めることを進める。続けたいなら、派遣にしなさい。家庭と両立なんて絶対
無理だよ」

説得力のある答えだった。



< 242 / 441 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop