あいつと最後の恋愛・・・できますか
「ってことは・・・玲ちゃん仕事どうするの?」

「そこなの・・・この企画が終わってからどうするか・・・」

「玲ちゃん、悩んでる?」

「はい・・海外事業部に聡と移動になりまして・・・それで」

「なるほど・・・出張と転勤ね・・・」

「瑠璃さん何故それを?」

「私も水島でそんな部署にいたから」

「その後お仕事は?」

「結婚をして暫くは働いたけど、誠也との結婚だったでしょ。仕事を任せて
もらえなくなってしまったの・・・」

「え?どうして?誠也さんも賛成してたんじゃ・・・」

「玲ちゃん、社長夫人よ。そんなことしたらどうなる?」

「ですよね・・・」

「きっと玲ちゃんもいつか選択する日が来ると思う。それまで頑張ってみては?」

「そうだよ。私も企画が終わっても同業者だから一緒にやっていく。でも子供ができたら
考える」

「子供か・・・」

「私、子供の頃両親が仕事でいなかったから、わが子には寂しい思いさせたくないの」

「玲ちゃん子供ができたらそこでまた考えたらいいし、それに聡君なら
手伝ってくれそうじゃない」

「だといいんですが・・・」

「大丈夫。あれだけ玲ちゃんにぞっこんだから、聡もほっとけないわよ。
それに妊娠なんてしたら、それこそ付きっきりになるかも」

二人が笑っていた。

「女って結構節々で選択することが多いですね」

「多いから楽しくもあり、辛いこともあるの。でも男と違って楽しいこともある」

「そうよね」

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