あいつと最後の恋愛・・・できますか
「でも玲さん、今の状態だと・・・」

「そうだよね・・・聡と暫くお別れかな・・」

「結婚も決まったのに・・・」

「聡がね、急がなくていいって言うから、そうしようと思って」

「でもゆっくり過ぎると、私みたいになりますよ」

「気をつけます」笑顔で返した。

「玲、ちょっと来て」母さんの一言で愛花さんは事務所へ行った。

「ここでいいかな母さん?」

「玲、あなたどうするの?聡君との結婚は?」

「・・・暫くは無理かも・・・私、海外に出張が・・」

「玲、それ相応の覚悟はできてるの?」

「どういうこと?」

「聡さんを待たせるってことよ」

「待たせる・・・か」

「どうせ、好きに仕事したらいいって言われて、ホイホイ仕事してるんじゃ
ないでしょうね。待つ身の方のこと考えてるの?」

「待つ身・・ね・・・」

「結婚は自分だけじゃないのよ。相手がいるのわかってるの?玲」

「はい・・・」

確かに母さんの言うことは当たってる。ホイホイ仕事してると言ったら
そうだ。聡に甘えて好き勝手しているのも事実だ。

「玲、あんたが反対の立場ならどうする気?よく考えて行動しなさいね。
父さんにも言っておくから。何が玲がいれば楽よ。娘のこと・・・」

少々怒りぎみの母さんがすこし怖かった。

でも誰も言ってくれないことを言ってくれるのが母さんだ。

聡と話しあおう・・・そう思いながら事務所へ戻った。




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